スティーブンキング原作の映画「ミザリー」が怖い・・・

映画「ミザリー」は、1990年に公開された恐怖のサスペンス映画です。

原作はスティーブンキング。

主人公が誘拐され監禁され、恐怖の虐待を受ける中で、自分が主人公と共に被害に遭っている恐怖を体験できる映画です。

「ミザリー」のキャスト、評価、簡単なあらすじやネタバレ、深堀りした考察をまとめました。

「万引き家族」キャスト

キャスト

キャスト

原作:スティーブンキング

監督&脚本:ロブ・ライナー

主演:ジェームズ・カーン、キャシーベイツ

スティーブン・キングとは

名作

ちなみに映画「ミザリー」の原作を描いたスティーブンキングとはどんな人物なのでしょうか?

名前は日本でも有名なので世界的に知られている小説家というのは分かりますが、他にどんな代表作があるかとかパッと思い出せない方が大半だと思います。

スティーブンキングは1947年生まれのアメリカの小説家です。

キングの作品の多くがアメリカでは映画化やドラマ化されていて日本でも公開された有名な映画では

  • ショーシャンクの空(1994年)
  • スタンドバイミー
  • グリーンマイル

などの原作も書いている小説家さんです。ショーシャンクの空には、冤罪で捕まった刑務所から脱獄して自由を得るお話で作品ですね。

スタンドバイミーは、少年4人が冒険の旅をするお話で、20代前半の若さで亡くなったリバーフェニックスが出ている作品としても有名。

ホラー作品

ただしスティーブンキングは、メインとしてはホラー作家として有名だそうです。ホラー作品の代表作としては

  • キャリー(1974年)
  • シャイニング(1977年)
  • ザ・スタンド(1990年)

それぞれ、原作の小説が日本語訳されていますので概要欄にリンクを貼っておきますね。シャイニングは1980年にスタンリーキューブリック監督、主演ジャックニコルソンで映画化されています。

主役のジェームスカーンとは

主演者を見てみましょう。主役、いわゆる誘拐された小説家は、ジェームスカーンが演じています。

ジェームスカーンって誰だっけと思いませんか。

ジェームスカーンとは、アメリカのマフィアを描いた映画「ゴットファーザー」コルレオーネの3人息子の中で一家の跡継ぎ予定の長男役ソニーを演じた俳優です。

ゴットファーザーシリーズは全部で3作品あります。長男役のソニーは、1話目で敵に不意を突かれて車の中で銃殺された役で有名ではないでしょうか。

キャシーベイツとは

もう一人の主役、アニー役はキャシーベイツ。日本ではそんなに有名な女優さんではないかもしれませんね。

映画を観ると分かるのですが、人気小説化を誘拐したアニー役は、ハリウッド映画のスタイルのいい絶世の美人女優さんでは務まらない役柄なのです。

そもそもアニー役は、見た目とスタイルが良くて才女ではありえません。

どこにでもいそうなごく普通の女性、しかも恰幅のいい女性で、徐々に豹変してしまう女性なのです。

映画「ミザリー」の誘拐した犯人役アニーを演じたキャシーベイツは、1990年にアカデミー主演女優賞を受賞しました。

アニーは一見、人当たりの良いやさしい女性に見えますが、自分の思い通りにならないと、我慢をするのではなく暴力を使ってでも相手を思い通りにしようとします。

そのこわい一見普通のおばさんを演じたキャシーベイツが主演女優賞を受賞しました。

「ミザリー」ネタバレなしのあらすじ

とある世界的に有名な推理小説家ポール・シェルダン。おそらくこのポールシェルダンとは、1900年代の人気作家シドニー・シェルダンをモジった名前でしょう。

そのポールシェルダンがある日雪の中を車を走らせていたところ、スリップ事故を起こしてしまい瀕死の重傷を負います。

そこへ通りすがりの人に助けられて、とある雪の中の山奥の一軒家に運び込まれます。

その人物は献身的でやさしい看護婦で、小説家のナンバー1ののファンでした。しかし彼女は徐々に正体を現していきます。

自分の希望通りにならないと怒りをぶつけたり逆上したりするのです。

彼女が自分を放してくれないと悟った小説家のシェルダンは自力で脱出したいと考えますがなかなか監視の目が厳しくて上手く行きません。

ある日訪ねてきた保安官を殺害してしまった彼女は無理心中をしようと言います。死後の晩餐のとき、彼は彼女から脱出できるのでしょうか。

「ミザリー」タイトルの意味

この作品のタイトル「ミザリー」の意味とは、世界的に有名な人気作家ポール・シェルダンが現在進行形で書いている小説のタイトルです。

かなりの長編小説のようで、作者は自分の著者の中でも最高の小説にしたいと情熱を注いでいるシリーズ作品で、世界的に熱狂的なファンがいました。

しかし映画を見終わると、この「ミザリー」という映画の題名の意味は、主人公の小説家シェルダンが陥った悲劇を表した言葉であることに気が付きます。

ミザリーMiseryとは日本語で、哀れ、みじめ、悲嘆という意味を表していて、まさに主人公の小説家シェルダンが、熱狂的なファンに誘拐され監禁されて陥った悲劇を表しているのです!

「ミザリー」怖すぎ!!段階別

交通事故

シェルダンは、雪の中を走行中、自分の運転ミスかもしくは車の不具合でスリップ事故を起こし命の危機に陥るほどの瀕死の重傷を負います。

体中を打しつけ足を複雑骨折したシェルダン。

アニーの逆上

雪の中の一軒家に住む看護婦のアニーに命を助けられたシェルダン。アニーはシェルダンの大ファン。

しかし小説「ミザリー」に感情移入していたアニーは、主人公が自分の望み通りの結末ではなかったことに激高して怒りを彼にぶつけるのです。そのときが初めて被害者が彼女はちょっと異常ではないかと恐怖を感じるのです。

最初は献身的な看護婦を装っていましたが、他人の気持ちより自分の願望が常に最優先の性格で、相手を害しても自分を都合を押し付ける厄介な人間の持ち主だったのです。

車の事故は罠・・・

雪の中で自動車事故を起こしたのは、自分が起こした事故ではなく車に細工されて事故を起こしたのではないか。すべては罠だったのだと。

この辺に関しては映画の中では描かれていないのですが、おそらくこのころからシェルダンは事故は罠であったことに気が付き始めたのではないでしょうか。

犯罪歴

アニーの不在中に家の中を探ったところ、彼女のアルバムがありました。そこには彼女が携わったであろう犯罪の記録が・・・

彼女は自分の欲求を叶えるために殺人を犯していたのでした。。シェルダンは自力で抜け出さなくては次に狙われるのは自分であると確信したのです。

ハンマーの恐怖

シェルダンは、なんとか看護婦アニーから脱出を試みようと策を企て、彼女がいない隙に部屋から抜け出しナイフを準備しますがバレてしまいます。

彼女はシェルダンに罰としてハンマーで足を狙うのです・・・

脱出への闘い

ある日、おかしいと思った地元の保安官がアニーの家を訪ねます。看護婦という武器で注射で眠らされるシェルダン。

しかし彼女は保安官を殺害してしまい、もう逃れられないと悟った彼女は2人で無理心中をしようと迫ります。

シェルダンは、最後のチャンスに、今まで準備していた計画を実行するのです。

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